ごあいさつ
平素より広島電鉄をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
昨年は、新型コロナウイルス感染症法上の位置づけが5類に移行されたことにより、徐々に様々な制限から解放され、正常化への兆しがみえつつあります。広島電鉄としても皆様に安心して電車・バスをご利用いただくため、安全はすべてに優先する理念のもと、更なる安全・安心な公共交通を目指してまいります。
鉄軌道事業では、2025年春開業に向けた新路線「駅前大橋ルート」の整備、超低床車両の増備、駅・停留場の改良などによりバリアフリー化を推進すると共に、安全運行に資する整備として、 レール交換、変電設備など電気施設の整備、信号保安設備の更新、車輪交換や制御器など車両機器の更新工事を確実に実施し、保安度の向上に努めております。また、係員に対しては、定期教育・訓練や管理者による添乗・立哨等を通じて、基本動作の習熟、安全意識をこれまで以上に高めてまいります。
自動車事業では、最新の安全機能および安全装置を装備した車両や、車椅子のお客様にも安心してご利用いただけるエレベータ付バスも導入し、安全運行を円滑に行うためICT技術を活用した運行管理体制を構築しております。また、乗務員に対して定期的な教育を実施し、安全意識と接客接遇が向上するようこれまで以上に取り組んでまいります。
本報告書は、鉄道事業法、軌道法及び道路運送法に基づき、2023年度の輸送の安全確保に資する取り組みを自ら振り返るとともに、皆様に広くご理解いただくために作成いたしました。「安全と安心」を信条とし、特に安全については全社員一丸となって 取り組んでまいります。
本報告書をご一読いただき、当社の安全への取り組みをご理解いただきまして引き続き、電車・バスをご利用いただきますようお願い申し上げます。
2024年9月
代表取締役社長 仮井 康裕