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代表メッセージ

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平素より、広島電鉄および広島電鉄グループをご利用いただき、また、私たちの事業にご理解ご協力を賜り、誠にありがとうございます。

さて、来年(2025年)広島は原爆投下から80年を迎えます。あの惨禍のもと大きな被害を受けた路面電車は、その3日後には一部区間で運行を再開し沿線の方々を勇気づけたと言われております。その後の全線復旧はもとより、今日バス事業を含め広島の交通の一翼を担わせていただけていることは、市民の皆さまをはじめとする関係者の方々のお力添えによるものと大変感謝いたしております。

広電グループは昨年「広島のワクワクを創造する」という旗印(パーパス)を掲げました。皆さまからお寄せいただいているご期待にお応えし、電車・バス事業を中心として不動産事業や「まちづくり」に至る幅広い分野で私たちの力を総動員して、移動しやすい、そして移動したくなる交通機関の実現を軸に、広島を「ワクワク」がとまらない街にしてまいります。

もちろん、私たちの原点は、安全・安心、確実な輸送サービスであることを、けっして忘れることはありません。職場では毎朝「無事故の誓い」を唱和し、人命の尊重を第一とすることを肝に銘じております。広島において私たちがご支持をいただいている最大の理由である「信頼」。これを損なうことのないよう、これからも安全への取り組みに対し基本に忠実に歩んでまいります。

またこれらを実現するためには、サービスを提供する側の社員を大切にしていくことも重要であり、働きやすい職場環境を整えることで、やりがいを持ってお客さまに良質なサービスを提供し、広島の未来の街づくりにチャレンジできる人材の育成にも努力してまいります。

来年にかけて、新しい乗車券システム「MOBIRY DAYS」の導入や、路面電車の広島駅ビル2階への乗り入れなど、広島の公共交通は新しいステージに向かってまいります。そうしたなかで私たちが忘れてはならないことは、お客さまの声に真摯に耳を傾けることだと思っています。あの全てを失った被爆から私たちを立ち直らせたものは、お客さまの、そして市民の皆さまのご支援であったことは間違いありません。これからも将来に向け、全ての皆さまに「ワクワク」をお届けできるよう社員一同努めてまいります。

引き続き、変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2024年8月
代表取締役社長 仮井 康裕