スマートフォンを活用した乗務員支援機能の実証実験について
2020.1.22 掲載
広島県とKDDI株式会社による「ひろしまサンドボックス・サポートメニュー"KDDI DIGITAL GATEチャレンジ"」を活用して開発したスマートフォン用試験アプリ「Auto delay time record電太郎」を使用した実証実験を行います。
この試験アプリでは、スマートフォンが持つGPSや通信網等を活用して位置情報を特定し、乗務員に対して運行を支援することで使いやすさを検証します。
また、運行実績を自動で収集することで、現在、管理者が手作業で行っている乗務員の勤怠集計作業を自動化できるか検証します。
実証実験
実施期間
2020年1月29日(水)~2020年2月28日(金)
実施路線
- 1号線 (広島駅~紙屋町東~広島港)
- 3号線 (広電西広島~紙屋町西~広島港)
- 5号線 (広島駅~比治山下~広島港)
- 7号線 (横川駅~紙屋町西~広電本社前)
実験方法
- 一部の運転士に業務用スマートフォンを貸与します。
- リアルタイムな位置情報を元に、運行時刻や電停を自動で表示することで運行を支援します。
※走行中の操作はいたしません。 - 一部の終点到着時には、運行実績を自動で取得し確認することができます。
実証実験イメージ
スマートフォンアプリの画面イメージ
【運行中】運行支援画面
【終点到着時】実績取集画面
ひろしまサンドボックス・サポートメニュー"KDDI DIGITAL GATEチャレンジ"の概要
「ひろしまサンドボックス」は、最新のテクノロジーを活用し、企業が新たな付加価値の創出や生産効率化に取り組めるよう、技術・ノウハウを保有する県内外の企業や人材が共創で試行錯誤できるオープンな実証実験の場を構築するものとして、広島県が取り組んでいます。
"KDDI DIGITAL GATEチャレンジ"は、ひろしまサンドボックスのサポートメニューの一つとして、KDDI㈱が東京都内に設置した「KDDI DIGITAL GATE」(https://biz.kddi.com/digitalgate/)の施設を利用し、課題解決の手法として「システム要件から仕様書、開発まで数年を要する従来型のシステム開発」ではなく、「超短期間で課題整理と解決手法を決め、実用最小限で最大限の効果を狙う検討手法(デザイン思考およびアジャイル開発)」を採用しています。
当開発においても、2019年10月より専門のファシリテーター、デザイナー・エンジニアとスクラムを組んで課題解決に向けたワークや開発を行いました。